四字熟語の登録商標?

新しい商品やサービスのネーミングを考えるのって大変ですよね。出来るだけ自分の頭の中からヒネリ出したコトバをブランド名にしたいと思っても、なかなかいいアイデアが思いつかない。そんな困った時には、既存の言葉を流用するのもアリです。

この前ラジオを聞いていたら、もみじ饅頭のCMでこんな四字熟語が使われていました、『百試千改』。ひゃくしせんかいと読み、意味は文字の通り100回試みて、1000回改めるということで絶え間なく最善を追求する、今風に言うとトライ・アンド・エラーを繰り返しつつ絶えずアップデートしていかなくちゃ、という感じでしょうか。

百試千改はお酒のブランド

そこで、この四文字熟語が商標登録されてるのかなぁ、、と思って調べてみると東広島のお酒のメーカー(今田酒造本店さん)のブランドとして、登録されていることがわかりました。ネットで検索してみると、三浦さんという、現在の東広島にあたる地域出身の酒造りに尽力された方が、この「百試千改」という言葉を大切にされていたそうですね。

日本酒のイメージです

このブログ記事を読まれている方の中には、四字熟語って商標として登録可能なの?と思われる方がいるかもしれませんが、商標は文字であれば登録可能ですし、同じ業界等で同名のブランドや似ている商標が登録されてない限り、登録出来ます。言うまでもないことですが、四字熟語の商標権が発生したからといって、学力を測るためのテストの問題で使えなくなるなんてことありません。

四字熟語の登録商標はどんなのがあるの?

百試千改の登録商標はあったのが確認できたのですが、次の興味は、もっとメジャーな四字熟語は登録されてるのかな?です。

ブランドネームに成る熟語ということで、『何か明るい・前向きな四字のもの』だったら登録されてそうです。そんな四字熟語の一覧がわかる良いサイトはないかなと検索したところ「goo」の四字熟語の人気ランキングというホームページがありました。

この中から前向きそうなワードを選んで商標検索したところ次のような結果がわかりました。商標登録を受ける時にその商標に、読み仮名を平仮名・ローマ字で振ったもの・デザインされた文字で登録しているもの等がありますが、この四字熟語はこんな商品やサービス等のブランドとして登録されているんだな、、程度に理解していただければ幸いです。

例えば、「風林火山」と聞いて連想されるワードやイメージは「武田信玄」ですが、その地元の山梨甲府の会社がブランド名として使ったりしています。「電光石火」は最近では、ハンター×ハンターのキルアの必殺技ですかね。早く続きが読みたいですね。

読みは同じでも違う漢字の登録商標?

ブランドネームなので、良いイメージがある四字熟語で検索して上記のような登録商標があることがわかりました。逆に、悪いイメージの言葉は、、、と思って「暗黒時代」とか「四面楚歌」、「盛者必衰」とか調べてみたのですが登録を見つけることができませんでした。うぅ、時間を無駄にしてしまいました。

といことで、違う角度から前向きなイメージの熟語を検証します。天真爛漫のブランド名を読み方で検索した時に改めて気づいたのですが、世の中には違う漢字をアテて同じ読みで表すブランドがあります。調べたので以下同じように紹介します。

こちらの登録商標たちは、わざと違う漢字を充てている、その漢字が権利者の商品・サービスと関連があってより良いイメージが起きるのではないでしょうか? どの漢字が違っているか、ここでは書きませんが、もしあなたが児童・生徒さんの場合だったら、ちゃんと復習してくださいね

まとめ

今回の記事はブランディングの際のネーミングの一つのアイデアとして四字熟語の登録商標を確認しました。ここで紹介した熟語以外にもたくさん登録商標はあるハズです。もし、あなたも四字熟語っぽい商標を気にいって採用する場合は、同業者が既に登録してないか等調べてからブランドを育てていきましょう。ちなみにアイキャッチ画像は四字熟語の定番!?の『焼肉定食』です。糖質ダイエット中の方もいらっしゃると思いますのでライスはなしで。

以下、営業です。
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By |2020-10-03T16:12:08+09:009月 30th, 2019|